自作ボードゲームについて思うこと

エルフィンクラフトを完成させてから自作ボードゲームについて思うことがありました。自作ボードゲームはどうしても市販品と比べてコンポーネントで見劣りします。それでも自作ボードゲームのニーズは一定数あります(実際ありがたいことにエルフィンクラフトは84名もの方にご支援いただけました!)。今後、自作ボードゲームを作るにあたって制作の方向性がブレないように私なりに自作ボードゲームの在り方を考えてみました。

自作ボードゲームと同人ボードゲーム

同人とは同じ趣味を持った人という意味です。同人誌という言葉がよく聞かれると思います。自作=同人という意味合いで記事を書いています。

1.自作ボードゲームはいくらお金をかけても市販品のクォリティーにならない

お金に糸目を付けずにすべて特注で作れば市販品と同じレベルの物が作れると思いますが、それはもう自作ではなく市販品です。少数ロットで印刷会社のプランに合わせて作るのが自作ボードゲームです。エルフィンクラフトのカードも化粧箱も説明書も全部印刷会社に頼んで作りました。商品の出来には満足していますが、1個あたりの制作単価から見るともう少し高いクォリティーの物ができたのではないかと思いました。

例えば、エルフィンクラフトでは144枚のカードがありますが製造コストは1500円を超えています。有名なボードゲーム「アグリコラ」は100枚くらいカードがあり、大量の木コマや大きなメインボードもありますが6000円くらいで売っています。絶対にカード代だけで1500円はかかっていないと思います。

「スカルキング」というカードゲームも大量のカードがありますが私は2800円ほどで買えました。カードも厚みがありしっかりした物でエルフィンクラフトのカードと比べるととても高いクォリティーです。

お金をかけてカードにエンボス加工、PP加工を施し厚みもアップすることもできましたが2倍くらいの金額となり断念しました。ほとんどカードだけのボードゲームで4600円でも安くないのに6000円!とかになれば誰も見向きもしないと思います。私もボードゲームを購入する時は支払った金額に見合ったコンポーネントかどうかを購入の判断材料とします。エルフィンクラフトの本体だけで9000円なら買えません。

このように自作ボードゲームで市販品のクォリティーを求めるととんでもない製造コストとなり現実的ではありません。自作ボードゲームは違う部分で勝負しないと市販品には敵わないと思います。

例えば、エルフィンクラフトのゲームマットは1枚原価率90%近くかかっていますが、周りにステッチ加工がされていません。市販品なら300円のゲームマットでもステッチ加工されています。

2.自作ボードゲームは独自性で勝負するしかない?

製品クォリティーで市販品に敵わないならゲームの面白さや独自性で勝負するしかないと思います。アニメ絵主体のボードゲームは市販品ではあまり見かけないため自作ボードゲームの独自性となっていると思います。エルフィンクラフトでもデジタルゲームを絵本風にした独特のアートワークが1つの独自性となっています。

アートワークでは独自性がだせてもゲーム内容はどうでしょうか。自作ボードゲームは私の個人的なイメージで既存ゲームのシステムにプラスαした物が多い気がします。これは「ドミニオン」なり「テラミスティカ」みたいな完成されたシステムをそのまま流用すれば大失敗がなく、ゲームを買う側もゲーム内容がイメージしやすいというメリットがあるからだと思います。完全オリジナルのゲーム内容だと大失敗になる可能性も高く、失敗したときの信用の失墜が怖いので作りたくても作れないのかもしれません。

最近では大量のボードゲームが発売されており様々なゲーム内容があります。ワーカープレイスメントやバースト系、デッキ構築などのシステムがあり、それらのシステムを組み合わせたキメラゲームが主流となっています。
エルフィンクラフトもワーカープレイスメント+エンジンビルド+ハンドマネジメントを組み合わせたキメラゲームです。半協力の要素やTCG的なシステムで独自性がでていると思っています。